F-1ビザ(アメリカ学生ビザ)申請について解説します
こんにちは、Takaです。
4年前の2016年5月、私はハーバード大学デザイン大学院 (GSD)進学にあたりF-1ビザ (学生ビザ)を取得しました。日本からアメリカに学生として来る場合、大抵の方がF-1ビザを取得されることと思います。
結論から言うとビザの申請から取得までは約1週間程度です。
この記事では、F-1ビザ申請について私の経験も交えつつご紹介できればと思います。
申請スケジュールの具体例も公開しています。
F-1ビザとは?
F-1ビザは一般的な学生ビザです。
大学、大学院や語学学校など勉強を目的に渡米する人を対象に発給されます。
大学、大学院であれば最長5年間、語学学校では最長で2年間ビザが有効となります。
F-1ビザ申請について
申請の流れ
F-1ビザ申請の主な流れは以下の通りです。
- ステップ①:必要書類を提出し大学からI-20(入学許可証)を受領
- ステップ②:I-901 SEVIS費用の支払い
- ステップ③:ビザ申請フォームの記入 (DS-160)
- ステップ④:申請料金の支払い、面接の予約
- ステップ⑤:大使館・領事館での面接 (パスポートを提出)
- ステップ⑥:学生ビザ付きパスポートの返却
面接時に持参する資料
以下は私が面接に持参した書類群になります。こちらの大使館のHPに掲載されている情報を参考にしながら準備しました。
- 面接予約確認書
- DS-160フォーム確認ページ
- 証明写真 (5cm x 5cm)
- 現在のパスポート
- 過去10年間に発行されたパスポート
- I-20
- SEVIS費用の支払証明
- 英文残高証明書 (学校に提出したものと同様)
F-1ビザ申請スケジュール具体例 (2016年)
以下、私のF-1ビザ申請のタイムラインになります。ケースバイケース、また足許の政局の影響等からバラつきはあるかと思いますが、一個人のケースとして参考にして頂ければと思います。
2016年3月25日
I-20発行に必要な銀行残高証明書等の書類を大学に提出。
2016年5月24日
I-20を受領。(大学はすぐにI-20を発行してくれますが、個人の都合で5月中旬まで待ってもらったため2ヶ月程度のラグが発生しています。)
I-901 Feeサイトからフォーム申請およびSEVIS費用$200(2万2,000円)の支払いを完了。
SEVISの正式名称はStudent Exchange Visitor Information Systemで、2001年9月11日の同時多発テロを受け、留学生や交換渡航者の管理強化を目的として国土安全保障省によって整備されたものです。尚、2019年6月より$350(約4万円弱)に値上げされたようです。
2016年5月25日
DS-160と呼ばれるオンライン申請および面接予約の2つを済ませ、ビザ申請料金$160(1万7,600円)を支払う。
今年申請の場合、前述のSEVIS費用と合わせると6万円弱にもなります。H1-Bビザの記事でも書きましたが、アメリカのビザ発給は国営ビジネスです。汗
尚、申請フォーム作成中に休憩したり、あれやこれやと必要情報を探していると、セキュリティの関係上自動的にサインアウトされるようになっています。オンラインフォーム作成中にはこまめに保存されることをおススメします。
2016年5月26日
大阪の米国総領事館で面接。
9時30分の面接予定時刻に対し、30分早い9時頃に着きました。面接自体は数分程度で「大学院では何を学ぶのか?」、「修了後はどうするの?」といった簡単な質問のみでした。面接官にパスポート等を手渡して終了。
2016年5月30日
パスポートが領事館より集荷された旨の連絡が届く。
2016年5月31日
F-1ビザスタンプの押されたパスポートがレターパックプラスで自宅に到着。
2016年8月4日
渡米。
ご覧の通り実際の申請から取得までは約1週間足らずです。ただし、I-20の取得など大学側との事前連携等が必要なものもあるので、合格通知が出たら早め早めに対応されることをおススメします。
補足:COVID-19の影響
3月18日に以下のTweetをしました。
アメリカ大使館、今ある面接予約は一旦キャンセル、再会も未定とのこと。
近くアメリカに留学予定だった人や就労予定だった人にとっては大変だなあ。最悪アメリカに来ることを断念せざるを得ない人も出てくるだろうな。。
早く再開されることを祈るしかない。 https://t.co/b2PCiLmCmH
— Takafumi Inoue / 井上貴文 (@iraburian) March 18, 2020
コロナの感染拡大の影響を受け、3月19日からアメリカ大使館・領事館はF-1ビザを含む非移民ビザの面接を一時的に停止しており、5月28日時点でも面接は再開されていない状況です。
今年渡航される予定の方にとっては不安な状況が続いているかと思いますが、適宜大使館・領事館のWebやTwitter等で最新情報を確認されることをおススメします。
OPT (Optional Practical Training)とは?
OPTとは、F-1ビザでアメリカ大学・大学院に就学している学生が、専攻分野と直接的な関連がある業界、職種で企業研修を1年間行える制度のことです。
GSDを修了後、私もこのOPTを使ってアメリカ企業に勤めました。OPTについて詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてお読みださい。申請方法やスケジュール等について詳しく解説しています。
最後に
今回の記事は以上になります。F-1ビザで渡米される方にとって少しでも参考になれば幸いです。
尚、この記事を読まれている方の中には、大学、大学院から合格通知を受け、いよいよ渡米という方もいらっしゃるかと思います。長い受験プロセス、お疲れ様でした。そしていよいよですね。皆さまの人生の新たなチャプターが実りあるものとなりますようお祈りしています。
最後までお読み頂き、有難うございました。
人気記事 アメリカのデザイン大学院留学 – 受験対策③TOEFL
人気記事 ハーバード大学デザイン大学院 (GSD) のアーバニズム教育