Isle of Freedom – スコッツマンの揺るぎない誇り
響き渡るバグパイプの低音で昼寝から目覚めた。
どこで誰が吹いているのだろう。そう思って窓から外をのぞいてみる。
エディンバラ市街を一望できる高台、アーサーズシート。
その懐に抱かれて、スコットランドの誇りを音で奏でる人たちがいる。
街を行けば、キルトを履いた男性たちに出会うこともしばしば。
「スカートやん」
そう言えば、一緒にいたスコットランドの友達から
「ちゃうって!キルトや。あの人達に絶対スカートやって言ったらあかんで!!笑」
そんな声が返ってくる。
ラグビーの練習にイングランド国旗の刺繍が施されたユニフォームを着ていったときのこと。スコットランド出身のラグビーガイズが口を揃えて言う。
「なんでお前はそれ着てんねん。スコットランドの着ろや!笑」
だからと言って、イングランド出身のやつらとスコットランド出身のやつらの仲が悪いというわけでは決してない。
むしろ、彼らは自国に「誇り」という共通言語を抱くことで根底から理解し合おうとしているかのようにも見える。
もちろんラグビーが共通言語であることは言うまでもない。
これまでの約半年の留学生活を通してわかったことがある。
それは、ここスコットランドには「誇り」があるということ。
決して揺るがない誇り。
時がどれだけ流れようと風化することのない厳かな精神性。
正直なところ、日本にいたころにはあまりこの類の「誇り」は感じたことがない。
エディンバラで暮らしていると、伝統や過去を大切にしながらも、随時新しさを取り入れながら前に進んできたスコットランドという国の寛容性に圧倒されることがしばしばある。
(夕暮れ時のエディンバラ城)
そんなスコットランドには「誇り」という言葉が本当に似合う。
譲れないもの、大切なものを心の奥に秘めて常に未来を見据える。
そんなクールで決して奢らない生き様を教えてくれたスコットランド。
この半年で完全に恋をしてしまった。一方的な片思いだけれど。
この地を留学の地に選んで本当によかったと思う。
残り3ヶ月少ししかない交換留学、とことんスコットランドに浸りたいと思う。
(勉強の休憩がてらアーサーズシートを見上げていたら、空には2機の飛行機がつくり出した偶然の産物・スコットランドの国旗が。。温かい気持ちになりました。)
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