アメリカのデザイン大学院留学 – 受験対策④GRE

ハーバード大学


GREは、TOEFLやエッセイと同じく、アメリカのデザイン大学院留学を目指す上で避けては通ることのできないテストの一つです。

MBAがGMATのスコア提示を要求するのに対し、デザインスクール、ロースクールや公共政策大学院等はGREのスコア提示を求めることが多いです。

GREは、具体的には以下の3つのセクションで構成されます。

  • Verbal (国語: 読解・文法)
  • Quantitative (数学)
  • Anlytical Writing Assessment (ライティング)

Verbal、Quantitativeは130点から170点のレンジ、Analytical Writingは0-6点のレンジ内で評価・採点されます。
尚、GREは大学院進学希望者全員、即ちネイティブの受験生も受けるため、TOEFLに比べてより高度な英語力、そして英語での思考力が問われます。

尚、私が進学したハーバード大学デザイン大学院の合格者の平均はVerbal 157、Quantitative 159、Analytical Writing Assessment 4.0となっているようです(2019年8月8日確認)。詳しくはHarvard GSD公式HPをご確認下さい。

以下では、各パート毎に私が具体的にどのような対策をしたのかを振り返りたいと思います。

Verbal

まずは、ETSが出している公式問題集を購入して、Verbalの問題をざっと解いてみました。それが予想以上に難しく、スコアアップに相当の時間を要することが直感的に分かりました。

そこで、限られた半年という準備期間における選択と集中の観点からVerbalは基本的には捨てました。このあたりはスケジュールでも書いていますので、そちらをご覧ください。

尚、上記は個人の選択であって、GREのVerbalで高得点をとる必要は無いということを主張しているものではない点にご留意ください。
私は時間の観点で全く対策をしませんでしたが、重要なことに変わりはありません。

Quantitative

Verbalで苦戦する人、あるいは私のように対策をしないと決めた人にとっては165点以上、できれば満点を狙いたいセクションです。

問題自体の難易度は中学、高校で習うレベルのものなのですが、いかんせん英語で数学を解くことに慣れていなかったので、私はオンライン教材で有名なMagooshを使用しました。

Magooshでは、本当のテストを受けるのと同じ感覚で問題を反復することが可能です。UIもシンプルで分かりやすく、解答後には自身の解答時間と他のユーザーの平均解答時間が表示され、自身の苦手分野の把握に役立ちました。

また、もう一つ抜群に良かったと思うのは、解答・解法を解説してくれるビデオがあったことです。間違えた問題、理解しにくい問題等はビデオを見て、理解に努めました。

正直、Quantitative対策はMagoosh一択で大丈夫だと思います。
尚、私は1問も解きませんでしたが、Verbalの練習問題も準備されています。

Analytical Writing Assessment

Issue TaskとArgument Taskの2つのパートに分かれ、各30分、計1時間の配分です。
以下、それぞれ見てみたいと思います。

Issue Task

この問いではある主張が与えられ、それに賛成か反対か自分の意見を論理的に述べるもので、TOEFLのWritingに比較的近いです。
その観点では、TOEFLのWriting対策をきちんとしていれば左程苦労の無い問いです。

尚、親切なことにGREの主催者であるETSの公式HPで、当日出題されるお題が全て公開されています。
これらのお題にざっと目を通し、解く時間がある限り解くという対策スタイルでこのセクションのスコアは確保できると思います。

Argument Task

この問いはある主張と根拠が与えられ、その主張の論理的欠陥を指摘するというもの。

尚、こちらもIssue Taskと同様、親切にも全てのお題が公開されています。
Issue Task同様、お題に目を通して傾向を掴み、時間の許す限り模擬的にライティングしまくるという対策で大丈夫だと思います。

私自身は、上記の通りの勉強法で結果4.0でした。

尚、採点基準に関してもこれまた丁寧にETSが公開してくれているので、こちらも必ず目を通すことをおススメします。
答えを教えてくれているようなものですね。

その他、GRE対策にあたって参考にした書籍

私の場合、TOEFLと違って肌感覚が無かったので、まずは以下の書籍を読むところからスタートしました。

テストの概要、演習問題が纏められており、私のようにGREって何?という人はここから始めるのも手だと思います。
尚、掲載されている問題の難易度は本番より容易なように感じました。

ライティングのいろはを学ぶ、復習するにあたっては、TOEFL対策でもご紹介した以下の書籍を使用しました。

以上、今回はGRE対策について書いてみました。
最後まで読んで頂いた方、有難うございました。

ちょうど今の時期は年末年始の出願に向け奔走している方も多いかと思います。
上記一個人の体験談、振り返りが少しでも参考になれば嬉しく思います。

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